
これもブースターとのことですが、CB-3との違いは何ですか?
末松 全ての音には倍音成分(周波数が基音に対して2以上の整数倍になっている音の成分のこと)っていうのがあって、倍音成分が複雑であれば音が太く豊かだと感じます。逆だと透明感を感じます。例えば、倍音成分が多いのはサックスだったり、逆に少ないのはフルートだったり。その倍音成分をくっきりさせたり減らしたりすることによって質感を整えるエンハンサーっていうエフェクターがあるんですけど、ちょっと使った感じだとそれに近いようですね。
その倍音成分を調節も出来るのがこのSS-3の特徴だということですか?
末松 そのようです。倍音成分を調節することによって音色を太く感じさせたり、逆に透明感をだすことが出来るようですね。
つまみはCB-3と違って2つですね。
末松 レベルとシェイプというのがついています。シェイプつまみで倍音成分を設定でき、レベルつまみでブーストさせることができます。
実際通してみての感想は?
末松 基本的には通しただけだと、ちょっと太くなった感じはあるけど、効果は分かりにくいかもしれないですね。
CB-3と同じくソロで威力を発揮する感じですか?
末松 そうですね、ソロで使ってもいいんですが、それよりもシェイプをほんの少し上げると音が生き返ったようにシャキッとなるんですよ。これがSS-3の特徴なんですが、例えば普通のストラトにSS-3を通しただけで、音がかなりシャキッとします。一説によるとオールドのストラトって倍音が豊かなのでシャキッとした音色なのですが、ただの普通の安いストラトをSS-3に通す事によってオールドに音色が近づいたという話も聞きました。それもそうでしょうね。倍音をいじるのですから。
ぼやけていた音がはっきりしてくる感じですね。
末松 そうですね。弦の1本1本がはっきりわかるような感じです。このエフェクター自体いろいろ使い方を考えられると思うんですが、僕としては、直列でつなげたエフェクターの最後に通してあげて、劣化した音を補正するのにはすごくいいんじゃないかと思います。今はトゥルー・バイパス(エフェクター内の電子回路を、ギターの信号回路から完全に切り離す方式)が流行っているから大丈夫と思っている人もいるけど、やっぱりどうしても音の劣化はさけられないんですよ。原音とは全く違ってきてしまって、音が柔らかくなってしまう。
最後に音に張りを与える感じですね。つまみは少ないけど考え方でいろいろ使えそうですね。
末松 そうですね。ちなみにシェイプを左に回すと倍音が減った感じになり透明感あるトーンになります。そうすると弦の音が出てきて、語弊があるかもしれませんがちょっと箱物ぽいアコースティックなトーンに近づいたりします。逆に右に回して倍音を増やすと、ハコのギターでもエレキっぽい感じが出せます。だから、普通にクリーンブースターとして使ったり、甘くなったサウンドを甦らせたり、フルアコをよりフルアコらしく倍音を調整する等、使い方次第ではいろいろ使えるエフェクターだと思います。
では、最後にSS-3の僕のお勧めセッティングを紹介します。